なぜ米国は最も豊かで最強の国なのか。米国が長期にわたり超級覇権国家であり続ける源泉は何か
それは米国が世界中の最優秀な人材を吸収し、さらに世界の資本を集め、その人材と資本を結合して世界最高の革新的テクノロジー企業を生み出したからである。
米国は世界の高度技術移民の約40%を受け入れており、他国を大きく上回る。
米国は世界で最も密集した研究型大学ネットワーク(ハーバード、スタンフォード、MITなど)を持ち、大学院教育は研究中心で、ノーベル賞受賞者の83%、チューリング賞受賞者の89%を育ててきた。
2023-2024年度には米国の留学生総数は112.7万人に達し、その4分の1を中国が占める。
シリコンバレーのテクノロジー企業ではインド系幹部の存在感が際立ち(GoogleやMicrosoftのCEOなど)、清華大学出身者は2万人を超え、中国系半導体エンジニアは25万人に達する。
近年注目される米国AIスタートアップの核心エンジニアの半数以上は中国出身である。
同時に、米国は世界で最も多くの資本を引き寄せている。
ドイツ銀行のデータによれば、2024年末時点で外国投資家は米国株式を約18.4兆ドル保有しており、これは米国株式市場総時価総額(60兆ドル)の約30%に相当する。また、7.3兆ドルの債券を保有し、合計で約25.7兆ドルに達する。
たとえば、中東のサウジアラビアやUAEは中国への石油・天然ガス販売で巨額の資金を得ているが、その数千億ドルを孫正義を通じて米国のスタートアップ市場に投資している。
自由と民主の灯台として、米国は世界中のトップ人材を引きつけ、一流企業と最先端テクノロジーを育み、その結果さらに多くの世界資本を惹きつけてきた。
中国が「自力更生」を標榜してきたのに対し、米国は“借りた鶏に卵を産ませる”戦略である。
なぜ中国はアフリカから多くの留学生を受け入れるのか
その理由は明白である。
アフリカからの留学生は中国にとって負担ではなく戦略的資産である。
アフリカ人留学生の「エリート属性」
中国の九年制義務教育は、単なる義務教育にとどまらず、公立学校の教育水準が全国的に比較的均一であり、貧富の差が大きくない。
塾に通って競争を激化させるのは一部であり、中高・大学の学費も庶民が負担できる水準にある。
Keep reading with a 7-day free trial
Subscribe to All about AI and New Economy | 王士銘のメルマガ to keep reading this post and get 7 days of free access to the full post archives.



