All about AI and New Economy | 王士銘のメルマガ

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中日間の外交摩擦の激化も市場の不安を高めています。

AI は保険業界も変えつつあります。

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Ray Wang
Nov 25, 2025
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過去1週間で、日本の株式と国債は同時に急落しました。高市早苗氏が就任した当初は市場に楽観ムードが広がりましたが、わずか数週間で投資家の熱は冷め、東京株式市場は1週間で20兆円(約1,270億ドル)も蒸発。円は主要通貨の中で最弱となり、国債も大手資産運用会社から大量の空売りを受けています。

売りが加速している主因は、高市氏がコロナ禍以降で最大規模となる財政刺激策を打ち出したことです。一般市民にとって補助金や支出増は歓迎されますが、市場は「日本政府の支出がすでに限界を超えているのでは」と懸念。さらに、これほど大規模な財政出動により「日銀が利上げしてインフレを抑える可能性はさらに低くなった」との見方が強まり、円売りの心理を一段と煽っています。

一部の海外ファンドや日本の投資家は、すでに日本国債の中期ゾーン(5~10年)を狙って売り仕掛けを開始。財政悪化と持続的なインフレが利回り上昇を招くと見ており、中には「高市氏の積極財政路線は、英国が2022年に経験したような市場崩壊を再現しかねない」と最悪のシナリオを予測する声もあります。

同時に、中日間の外交摩擦の激化も市場の不安を高めています。中国は日本産海産物の輸入停止に加え、日本の新作映画の審査も停止。観光、消費、エンタメ、食品など幅広い分野に打撃を与えています。

円、株、国債が同時に売られる市場の反応を見る限り、高市氏が直面する課題は三つあります――

  1. 「財政は無限にばら撒ける」という神話の崩壊

  2. 日銀の独立性に対する不信感

  3. 中国リスク(地政学的リスク)の急速な再評価

市場はこれらの問題を一斉に織り込み始めています。


AI は保険業界も変えつつあります。アメリカの大手保険会社は、AI に関連するリスクを企業向け保険から大規模に除外し始めています。AI 技術が、数十億ドル規模の損害賠償につながり得ることを、ようやく強く認識し始めたためです。

AIG、Great American、WR Berkley などは、企業保険に AI 免責条項を追記できるよう、米国の規制当局に申請しました。対象には、チャットボットや AI エージェントなど、あらゆる AI ツールが含まれます。

保険業界が慎重になる理由は、企業の AI 導入スピードがリスク評価をはるかに上回っているからです。AI の「幻覚」や誤生成によるミスで高額損失が相次いでおり、中には「企業の製品やサービスに AI が含まれるだけで、実際に問題が起きていなくても保険金を拒否できる」と提案する保険もあります。

保険業界の本当の恐怖は、AI の責任連鎖があまりにも曖昧なことです。トラブル時に責任を負うべきなのは、モデル企業なのか、開発者か、利用企業か、それとも外部サプライヤーなのか——誰も明確に説明できません。

そのため、多くの保険会社が大規模言語モデル(LLM)に関連するリスクの引き受けを避け始めています。さらに、最近の AI 事故が保険業界の警戒心を一段と強めました。Google の「AI Overview」が太陽光発電会社を誹謗したとされる件、Air Canada がチャットボットの誤案内による割引を履行せざるを得なかった件、香港の Arup がディープフェイクにより 2 億香港ドルを騙し取られた件などがその典型です。

保険業界が懸念しているのは、個々の企業が数億ドルを失うことではなく、システム全体のリスクです。
もし一つのモデルが同時に数千社で誤作動すれば、保険業界はその損失を到底負担できません。

そのため、リスク露出を減らすべく、一部の保険会社は AI リスクを極端に細かく切り分け、ごく狭い範囲しか引き受けようとしなくなっています。

また業界の弁護士は警告しています。
市場で大規模な AI 事故が発生した場合、保険会社は一斉に「これは補償対象外だ」と主張し、裁判で争う可能性が高いと。
その瞬間、業界全体は AI が引き起こす 初めてのシステミックショックに直面することになるだろう、と。


中国「ペット経済」がAIで進化中 医療・健康管理・迷子対策までスマート化

中国におけるAIなどの技術の急速な発展はペット産業に新たな商機をもたらすだろう」と語った。

皮膚鏡(ダーモスコープ)システムでアルゴリズムを通じダニや真菌性、細菌性の皮膚疾患を判別する。デジタルツインモデルを組み合わせ、薬物代謝プロセスをシミュレートすることにより、動物用医薬品の開発サイクルを短縮する。スマート首輪によりペットの睡眠や運動データを記録し、品種や年齢に基づいて個別に栄養プランを作成する……。中国国務院参事で農業農村部の元副部長、于康震氏はこうした事例を挙げながら、AI技術は従来のペット医療サービスの時間的・空間的制約や資源障壁を打破し、疾病診断や疫病予防管理、重要医薬品開発、ペット健康管理などチェーン全体を網羅して、業界を的確かつ包摂的で全サイクル対応型へと推し進めていると語った。

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